歯周病とインプラント
休診案内です
12月1日(日)は口臭関連学術講演参加のため休診となります
年末年始の休診案内です
2013年12月30日(月)~
2014年 1月 6日(月)まで
休診とさせていただきます
このブログは、インプラントに関する基礎の基礎を学ぶブログです。
毎週金曜日にアップしています。
今日のテーマは、『歯周病とインプラント』です。
インプラントは虫歯になることはありませんが、歯周病 のような状態にはなってしまいます。
インプラントが歯周病 のような状態になることをインプラント周囲炎(インプラントの歯周病) と言います。
インプラント本体は、金属でできたネジです。
これ自体が歯周病になるわけではありません。
しかし、インプラントを支えている 骨 や 歯肉 は患者様ご自身のものです。
そのため、インプラント周囲に汚れが付着すると 歯肉は腫れます。
当然と言えば、当然ですよね。
歯肉に汚れが付いているのですから…
汚れの中には、細菌がいっぱい生息しています。
この細菌が歯肉を腫らしたり、出血を起こしたりします。
しかし、こうしたことを患者様にご説明すると
「えー インプラントが歯周病になるの?」
と驚かれます。
正確にはインプラント自体が歯周病になるのではなく、
インプラントの周囲にあるご自身の身体(歯肉 )が腫れたり、歯を支えている骨が吸収するのです。
こうしたインプラント周囲炎(インプラントの歯周病) に注意しなければならない方は、
現在 歯周病の方です。
歯周病は、感染症 です。
歯周病細菌という菌による感染です。
この歯周病細菌は、インプラントにも感染してしまうのです。
インプラント自体が歯周病細菌に感染すると
始めは、インプラント周囲の歯肉が腫れてきます。
場合によっては歯ブラシで出血を起こします。
その状態を放置すると インプラントを支えている骨が吸収します。
こうなると治療はやっかいです。
インプラント周囲の骨が吸収してしまうと治らないこともあります。
つまり、インプラントを摘出することになります。
問題なのは、インプラントを摘出した後です。
インプラント周囲の骨が吸収するため、インプラントを摘出した後の骨の状態は良くありません。
骨が吸収しているのですから…
インプラント周囲炎(インプラントの歯周病) によって摘出された後に再度インプラント治療を行うことが難しいこともあります。
インプラント周囲炎(インプラントの歯周病) にならないことが最も重要なのです。
それでは、インプラント周囲炎(インプラントの歯周病) にならないためにはどうすれば良いのでしょうか?
最も 重要なことは、インプラント治療前にきちんと歯周病検査 を行うことです。
歯周病検査 なしでのインプラント治療はあり得ないことです。
そして もし歯周病であった場合には、インプラント治療前にきちんと歯周病を治すことです。
これは非常に重要なことです。
それでは、歯周病細菌がインプラントにも感染する事実を論文を通して解説します。
このブログは、基礎ブログですのでできるかぎり簡単に解説します。
1999年に報告された論文によると
歯周病でない、歯ブラシも十分にできている 127名の患者様(上顎176本、下顎262本)に対し、
インプラント治療を行い、
10年間経過観察を行った結果、以下のような成功率が得られました。
上顎で92%の成功率、
下顎で 93.7%の成功率でした。
残存した 天然歯 および インプラントからは
歯周病菌が天然歯で 9.7%、
インプラントで 10.6%検出された。
このことからインプラントにも歯周病細菌が存在することが分かりました。
ただし、これらの患者様は、もともと歯周病ではない方です。
それでは次に歯周病に罹患した患者さんにインプラントを行った場合の成功率は
健康な口腔内の患者さんに比較して リスクがあるかという論文を紹介したいと思います。
歯周病の程度を
1.軽度(歯周病)
2.重度(歯周病)
に分けて論文を紹介します。
軽度の歯周病の患者様に対し インプラント治療前に徹底した歯周病治療を行った後で インプラントを埋入した59名(上顎177本、下顎132本)を経過観察した結果、以下のような成功率を得ました。
成功率は上顎で98%(174本)、
下顎で97%(128本)であった。
このことから軽度の歯周病であれば、健康(歯周病でない方)と比較して
成功率の差はほとんどないことが分かりました。
次に重度の歯周病の患者様に対し インプラント治療前に徹底した歯周病治療を行った後で インプラントを埋入し、経過観察した結果、以下のような成功率を得ました。
インプラントの成功率は88.8%でした。
この結果により、重度の歯周病の患者様の場合、インプラント治療前に徹底した歯周病治療を行っても その成功率は下がることが分かりました。
これは、歯周病は再発傾向があり、歯周病が再発すると 歯周病細菌が口腔内で繁殖します。
増えた歯周病細菌は、インプラントにも感染するのです。
その結果、88.8% という成功率の低さになったと考えられます。
このブログの中でご紹介できる論文 等には限界がありますが、
こうした結果から得られたことは、
インプラントにも 天然歯と同様の歯周病細菌が検出されたことから
インプラントも歯周病細菌よる感染を起こすこと分かりました。
また、重度歯周病になればなるほど インプラントの成功率は低くなることも分かりました。
ただし、歯周病の患者様がインプラント治療を行えないということではありません。
インプラント治療前に徹底して歯周病治療を行い、
その後の 毎日の歯磨き や 適切な生活習慣、メインテナンス(定期検査) が行われれば、インプラントがダメになるリスクを最小限にできるのです。
ただし、インプラント治療前に歯周病を治さなければ、インプラントも歯周病細菌にる感染が起こり、
ダメになるでしょう。
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