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骨粗鬆症(こつそしょうしょう)と顎骨壊死(がっこつえし)とビスフォスフォネート剤

2012年11月30日(金曜日)です。

始めに院長不在のお知らせです。
12/2(日曜日)は、学術大会参加のため、院長不在となります。
山科先生、真鍋先生、鎌田先生の診療となります。

このブログは、インプラントに関する基礎基礎を学ぶブログです。
毎週金曜日にアップしています。

今日のテーマは、骨粗鬆症こつそしょうしょう)と顎骨壊死がっこつえし)とビスフォスフォネート剤です。


本日は、このブログでも何度か解説したことのある骨粗鬆症こつそしょうしょうについて解説します。

骨粗鬆症こつそしょうしょうとは、
『骨の強度低下により骨折のリスクが高くなる疾患』と定義されています。

それでは、この骨粗鬆症こつそしょうしょうと歯科治療にはどのような関係があるのでしょうか?

まず結論から言いますと
骨粗鬆症こつそしょうしょうと歯科治療には大きな関係があります。

具体的には、骨粗鬆症こつそしょうしょう)患者様の中でビスフォスフォネート剤を使用されている患者様に対して抜歯 等の外科的処置を行なった際に
顎(あご)の骨が溶けるということが2003年に米国で報告されました。
このことを顎骨壊死がっこつえしと言います。

なぜ このようなことが起こるのでしょうか?

ビスフォスフォネート剤を服用している方には、必ず起こるのでしょうか?

もし、顎骨壊死がっこつえしが起こったらどうすれば良いのでしょうか?

まず、こうした話しをする前に『骨のリモデリング』について学ぶ必要性があります。
少し難しい話しになりますが、これを理解しないとビスフォスフォネート剤による顎骨壊死がっこつえしは、分からないのです。

まず、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)についてです。
人の骨は、一生涯 成長していきます。
これは子供だけではなく、高齢者でも同様に骨の成長は行われます。
骨成長を簡単に説明すると 
古くなった骨が吸収されて(破骨細胞(はこつ さいぼう))、
新しい骨が作られるのです(骨芽細胞(こつが さいぼう)

つまり、破骨細胞(はこつ さいぼう)は、骨を吸収させ、
骨芽細胞(こつが さいぼう)が骨をつくるのです。

これが日常行なわれることにより古い骨が新しい骨へと入れ替わっているのです。
骨の新陳代謝です。

髪の毛だって、古い毛が抜けて、新しい毛が生えてきますのよね。
それと同じです。

人は、1年間に約6%の骨が 新しい骨に入れ替わっているのです。
これを専門用語で『骨のリモデリング』と言うのです。

ただし、骨のリモデリングは年齢によって違ってきます。
骨成長が盛んな 10代、20代では骨の再生量は盛ん行われ、
高齢になると骨の新生より 骨吸収スピードが早いために 結果として骨成長にならないのです。
骨成長は20代を境に減少していきます。

特に女性は閉経を迎えると 骨の新生スピードは遅くなるため、
結果として年3%程度の骨量を失うと言われています。
もちろんこうした程度には個人差があります。

男性にとっても骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は問題ですが、女性の方が問題となることが多い病気です。

それでは、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の薬であるビスフォスフォネート剤は、どのような働き(作用)があるのでしょうか?

ビスフォスフォネート剤は、骨を吸収する破骨細胞の働きを阻害する薬です。
つまり、骨が吸収しなくなるようにするわけですから 骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の方にとっては、有効なわけですよね。
ここまではご理解できるかと思います。

しかし、骨が吸収しないということは、先ほど解説した『骨のリモデリング』が正常に行なわれていないということですよね。

結果的に 古い骨が除去されずに、定められた寿命をはるかに超えて残るのです。

専門的に言えば、
表面の硬い骨(皮質骨)が厚く、
内部の柔らかい骨(骨髄)が小さくなるということです。

これを簡単に言えば、

骨が硬くなる代わりに、骨内の血液循環(代謝)は悪くなるのです。
血液循環が悪くなるため、
感染に対する防御機能が弱くなるのです。

そのため、抜歯 や インプラント治療 等を行なうと
治りが悪くなり、顎骨壊死がっこつえしが起こるのです。

こうした骨は、顎(あご)の骨で起こりやすいのです。
その理由として、
1.顎の骨は、他の骨より血行に富んでいる
2.噛む力が頻繁に顎の骨におよぶため、骨折しやすい
3.歯肉の厚みは、腕や足の粘膜より薄く傷等で粘膜が切れやすい
4.口腔内は、常に食事をする場所であるため、炎症がおきやすい
ということが考えられます。

これで少しビスフォスフォネート剤を使用されている骨粗鬆症患者様に顎骨壊死がっこつえしが起こりやすいことがお分かりになったかと思います。

次回のブログでは、
どの程度の確立で顎骨壊死(がっこつえし)が起こるのか?
もし、顎骨壊死(がっこつえし)が起こったらどうすれば良いのか?
ビスフォスフォネート剤を使用している方は、抜歯等の外科処置ができないのか?
ということを解説したいと思います。

次回のインプラント基礎ブログは、12/7(金)になります。

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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医
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テーマ : 歯科治療
ジャンル : ヘルス・ダイエット

tag : 骨粗鬆症 こつそしょうしょう 顎骨壊死 がっこつえし ビスフォスフォネート剤

プロフィール

インプラント歯周病専門医

Author:インプラント歯周病専門医
インプラントなら横浜の大船駅北口歯科 院長の杉山です。
現在、インプラントは歯科治療いとってなくてはならないものとなっています。
それとともにインプラント情報はさまざまなホームページにおいても記載してあります。
このブログではインプラントの基礎について簡単に解説したいと思います。
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また、院長はインプラント認定以外に日本歯周病学会の専門医でもあることからインプラントと歯周病との関連についても解説していきたいと思います。

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     院長履歴
1993年 神奈川歯科大学卒業
1993年 同大学歯周病学講座入局
1999年 日本歯周病学会専門医取得
1999年 東京都にて杉山歯科医院開業
2003年 I.T.Iメンバー認定
2005年 国際口腔インプラント学会認定医取得
2006年 大船駅北口歯科インプラントセンター開業

診療時間:9:30~18:00
休診日 :月曜日、木曜日、祝日
電話  :045-891-3334
住所  :神奈川県横浜市栄区笠間
    1―5―1リーフビル3階

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