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骨粗鬆症の薬を服用されている患者様の注意事項

11/11(月曜日)です。

このブログは、歯周病に関するブログです。
毎週月曜日 にアップしています。

始めに今週の休診についてのお知らせです。
11/12(土曜)
インプラント講演会出席のため、休診となります。
このところ 学会 等で休診が多くご不便をおかけしております。

歯科医師(非常勤)募集
     勤務曜日:土曜日、日曜日
     メール(info@sugiyama-d.sakura.ne.jp) もしくは、
     電話(045-891-3334)でご連絡下さい。


今日のテーマは、
『骨粗鬆症の薬を服用されている患者様の注意事項 ―ビスフォスフォネート薬 と 歯科治療の注意事項―』
になります。

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の服用薬については、ブログでも何度か特集したことがあります。
非常に反響が大きい内容です。
当医院の待合室でも 新しい情報として、さまざまなプリントを配布していますが、
最近最も反響が大きいのがこの「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」です。

現在、骨粗鬆症 や 悪性腫瘍 等でビスフォスフォネート剤をご使用されている場合には、
歯科治療に注意が必要です。

以下の薬をご使用されている場合には必ず歯科医師に伝えることが必要です。
 • フォサマック(経口薬)
 • ボナロン(経口薬)
 • アクトネル(経口薬)
 • ベネット(経口薬)
 • ゾメタ(注射薬)
 • アレディア(注射薬)
 • オンクラスト(注射薬)
 • テイロック(注射薬)
 • ビスフォナール(注射薬)

* 上記記載の薬は一部ですので、ビスフォスフォネート剤は上記以外にも
  変形性骨炎(骨ページェット病)、
腫瘍(高カルシウム血症の有無にかかわらず)の骨転移、
多発性骨髄腫その他骨の脆弱症を特徴とする疾患に対し用いられています。
薬を処方している担当医にご確認されて下さい。

ビスフォスフォネート剤の問題点として、

2003年に米国で顎骨壊死(がっこつえし)が報告されました。

顎骨壊死とは、その名前のとおり 顎の骨が腐って(壊死して)いく病気です。

なぜ顎骨壊死(がっこつえし)が起こるのかという正確なメカニズムは2010年現在分かっていません。

現段階(2010年)で考えられることとして、
. 顎の骨は、他の骨より血行に富んでいる
. 噛む力が頻繁に顎の骨におよぶため、骨折しやすい
. 歯肉の厚みは、腕や足の粘膜より薄く傷等で粘膜が切れやすい
. 口腔内は、常に食事をする場所であるため、炎症がおきやすい
等が考えられていますが、正確なところは分かっていません。

ビスフォスフォネート剤を使用している患者様が、

抜歯 等の歯科治療を行うと抜歯部が治らずに骨がむき出しになり、
骨の壊死が起こることが報告されています。
              
ただし、顎骨壊死(がっこつえし)は、ビスフォスフォネート剤を使用している全ての人に起こるわけではありません。
     
使用方法 や 使用期間…等ざまざまな条件によって違ってくることが少しずつ分かってきています。

ビスフォスフォネート剤は、

注射で行う方法 と

飲み薬として服用する
 
2つの使用方法があります。
        
この2つの方法でも顎骨壊死(がっこつえし)の発生頻度が変わってくると言われています。                
海外(アメリカ、オーストラリア)の調査によると、
抜歯を行なった場合、骨粗鬆症でビスフォスフォネート剤を内服している患者さんでは
1000人中 1~3人の方に                                      悪性腫瘍でビスフォスフォネート剤の注射を受けている患者さんでは
100人中 7~9人 の方に
顎骨壊死が生じたと報告されています。 
                                                   また、こうしたビスフォスフォネート剤使用による顎骨壊死(がっこつえし)の発生率は、

使用期間が長い場合と

使用量が多い場合
で
高くなることも報告されています。

さらに発生率は、

喫煙者で7.4倍、

肥満の方で16.6倍

リスクが高くなるとも報告されています。

そのため、リスクを少しでも減らすためには、

ビスフォスフォネート剤を使用する前に 徹底した歯科治療を完了させることが重要です。
                          
例えば、抜歯が必要な歯があった場合には、
ビスフォスフォネート剤治療前に抜歯するとか
不適合な義歯(入れ歯)を使用していると粘膜に傷がつき、
そこから感染が起こり、顎骨壊死(がっこつえし)を引き起こす可能性があるため、
義歯の調整をきちんと行う必要性もあります。

それでは、ビスフォスフォネート剤をすでに使用されている場合はどうすれば良いのでしょうか?
ビスフォスフォネート剤が 注射によるものか 経口服用によるものかにもよって違いますが、

2007年の米国口腔顔面外科学会のガイドラインによると                     
ビスフォスフォネート剤の使用期間が3年未満の場合で、
他のリスクが低い場合には、

ビスフォスフォネート剤の中断を行わないで歯科治療を行うべきとされています。
             
ここでのリスクとは、
悪性腫瘍がある方、
ステロイド療法を行っている方、
放射線療法を行っている方、

糖尿病の方、
人工透析を上受けている方、
喫煙者、
肥満の方
…等です。

もし、リスクがあれば、リスクを回避(改善)することを行い、

一定期間ビスフォスフォネート剤の中断を行ってから歯科治療を開始した方が安全性が高いとなっています。

しかし、ビスフォスフォネート剤の使用期間が3年以上の場合や

リスクがある患者様の場合には、

ビスフォスフォネート剤を3ヶ月以上中断してから検討する必要性があるとしています。
(ただし、この休止期間の3ヶ月という期間には確定した根拠はまだない)

インプラント治療 と ビスフォスフォネート剤との関係については、

まだ 研究数が少ないので正確ではありませんが、

経口服用であり、
使用期間が短い、
リスクが少ない 患者様の場合には、

ビスフォスフォネート剤を使用していない患者様と比較して 成功率に差はないことが報告されています。

          
しかし、こうしたデータも確立されたものではありません。  
現段階では、ビスフォスフォネート剤使用患者様に対して
積極的にインプラント治療を行わない方が良いと考えられます。

もし、すでにビスフォスフォネート剤をご使用されている場合には、
早めに歯科を受診し、現状をきちんと把握することが大切です。
 

そして、将来性を考え、もし抜歯が必要と考えられる歯があれば、
状況により早めに抜歯 等の対応をとった方が良い場合もあります。

高齢になればなるほど患者様のリスクは高くなってきますので、
リスクが少ないうちにきちんと対応することが必要です。


次回のブログは、11月18日(月)になります。



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テーマ : 歯科治療
ジャンル : ヘルス・ダイエット

プロフィール

インプラント歯周病専門医

Author:インプラント歯周病専門医
インプラントなら横浜の大船駅北口歯科 院長の杉山です。
現在、インプラントは歯科治療いとってなくてはならないものとなっています。
それとともにインプラント情報はさまざまなホームページにおいても記載してあります。
このブログではインプラントの基礎について簡単に解説したいと思います。
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日本歯周病学会歯周病専門医、国際インプラント学会認定医のブログ
また、院長はインプラント認定以外に日本歯周病学会の専門医でもあることからインプラントと歯周病との関連についても解説していきたいと思います。

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     院長履歴
1993年 神奈川歯科大学卒業
1993年 同大学歯周病学講座入局
1999年 日本歯周病学会専門医取得
1999年 東京都にて杉山歯科医院開業
2003年 I.T.Iメンバー認定
2005年 国際口腔インプラント学会認定医取得
2006年 大船駅北口歯科インプラントセンター開業

診療時間:9:30~18:00
休診日 :月曜日、木曜日、祝日
電話  :045-891-3334
住所  :神奈川県横浜市栄区笠間
    1―5―1リーフビル3階

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