スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

インプラントの即時荷重(負荷):インプラント手術当日に固定式の仮歯まで行う

2012年5月18日(金曜日)です。

このブログは、インプラントに関する基礎基礎を学ぶブログです。
毎週金曜日にアップしています。

今日のテーマは、インプラントの即時荷重(負荷):インプラント手術当日に固定式の仮歯まで行う』です。


インプラント手術当日に固定式の仮歯まで行う方法として、インプラントの即時荷重(負荷)という治療法があります。

インプラントの即時荷重(負荷)』とは、
インプラントを埋入した当日に固定式の仮歯を作製し、装着する治療法です。

もちろんこれは仮歯ですが、固定式であり、今までのような取り外しの義歯ではありませんので、
食事や審美的に問題があることはありません。

インプラントには興味はあるが、
仕事上どうしても食事ができなかったり、
会話に支障が生じるのは困る
という患者様にも良い治療法です。

インプラント即時荷重(即時負荷)は
『本当に大丈夫なの?』
『インプラントと骨が結合するまで時間がかかるのでは?』
といった疑問があるかと思います。
全てのケースにおいてこの『インプラント即時荷重(即時負荷)』は行えるのではありません。
しかし、一定の基準があれば行える治療法です。

その前に 「どうしてインプラントと骨が結合するまで時間がかかるのか?」
という話しをしたいと思います。

一言で言えば、インプラントと骨が結合(くっつく)のは、
骨折した 腕の骨 や 足の骨 がくっつくことと同じです。
腕を骨折した場合、ギブスをして骨がくっつくまで、2ヶ月とか3ヶ月とか待ちます。
つまり骨折した部位を安静にする必要性があります。
インプラントと骨にも同様のことが言えます。
インプラント手術直後に無理な力が加わることは骨折した腕をギブスもせず、振り回したりするようなものです。
ちょっと考えただけでもくっつかない感じがしますよね。

元々、インプラントと骨が結合(くつく)期間は3~6ヶ月とされてきました。
この理由となっているのが、1977年にScand J Plast Reconstr Surg Suppl に発表された論文が基本となっています。
この発表をしたのが Dr ブロネマルクです。
世界で最初のインプラントを開発した人です。
インプラントと骨が結合(くつく)3~6ヶ月という期間は、この論文の1968~1975年にわたる臨床試験に基づいたものです。

それでは
『本当にインプラントが骨とくっつく(結合)するまで、安静にしなければならないのか?』
と言うことです。
『ちょっとの弱い力でもダメになってしまうのか?』
『もし、弱い力が大丈夫であれば、その力はどの程度であれば大丈夫なのか?』
という疑問がでてきました。
こうした疑問は整形外科の研究発表からでてきました。

1973年に J Bone Joint Surg Br に発表された Dr Uhthoff の 論文です。
この論文では大腿骨に埋め込まれたスクリューは、ほんのわずかな動揺(動き)であれば、骨としっかり結合する
というものでした。
この『ほんのわずかな動揺(動き)』というのがポイントです。
多少の動きであれば、大丈夫(骨とくっつく)ということです。
それでは『多少』というのはどの程度なのでしょうか?

次の論文になります。

その後、歯科でも1998年に Szmukler-Moncler が J Biomed Mater Res に発表した論文では
インプラントの動きが50~150ミクロン以内であれば、
インプラントと骨が結合(くっつく)のを阻害しないことを発表しました。
『ほんのわずかな動揺(動き)』とは『50~150ミクロン』ということだったのです。

その他にも多くの研究によりインプラント埋入直後であっても過度な力でなく、インプラント自体が動かなければ、力を加えても大丈夫であるという発表が数多く報告されました。

こうしたことを元にし、『早期荷重(負荷)』の臨床への可能性が広がっていきました。

その後、臨床においても1998年頃から インプラントに『早期荷重(負荷)』を行った経過の報告が多数ありました。

近年では、私達、インプラント臨床家もこうしたデータを元に『早期荷重(負荷)インプラント』を行うようになってきました。

それではインプラントの早期荷重(負荷)はどのような症例にも行えるのでしょうか?
全ての症例に対して行える治療法ではありません。
『早期荷重(負荷)』は一定の基準を満たした、一部の症例にしか対応できないと言ってもいいでしょう。

ここでは『早期荷重(負荷)』の問題点を解説します。

まず第一点目ですが、最も大切なことになります。
それはインプラントを埋入した時にほとんど動かないということです。
研究的にはインプラントの動きが50~150ミクロン以内ということです。
しかし、実際の臨床ではミクロン単位まで計測して手術を行っているのではありません。
インプラントを埋入する場合、骨の状態が悪く、インプラントと同時にGBR法という骨を増大させる治療を併用することがかなりあります。
私が手がける症例において約半分の症例がこのGBR法を行います。
もちろん骨の状態が悪いということはインプラントを埋入しても安定しないということです。
つまり約半数の症例はすでに適応症ではありません。

そして噛む力に耐えきるため、ある程度の本数のインプラントが必要です。
1~2本のインプラントではまずリスクがありすぎて行うことはほとんどありません。
少なくとも6本以上のインプラントが必要です。
これは早期荷重(負荷)の臨床データから得られた条件です。

こうするとさらに適応症は限られてきます。

さらに技術的な問題もあります。
インプラント埋入時に固定式の仮歯を作製する場合、
多くのケースで手術中に型を取り、噛み合わせも行います。
この段階でかなり時間がかかり、感染する可能性が高くなります。
また噛み合わせを調整したり、仮歯を装着する際にも感染する可能性があります。

こうしたことを考えると早期荷重(負荷)インプラントの適応症は骨の高さや幅が十分あり、ある程度多い数のインプラントの埋入が必要であり、
さらに治療としても難しいため、術者自体もインプラント経験が豊富な熟練した技術を持っていることが必要です。

こうなると早期荷重(負荷)の症例はかなり限定されるのが現状です。

先週行った 患者様は、骨の高さ や 幅が ある程度存在していたため、
即時加重(即時負荷)が可能だったのです。

上顎のグラグラしていた7本の歯を抜歯し、
6本のインプラントを埋入して、
固定式の仮歯を作製するまで
約2時間30分でした。
抜歯して歯が1本もない状態から約2時間30分には、
固定式の歯が入るのですからこんなすばらしいことはありません。

この方の症例は、また後日 『インプラント最新症例ブログ』でご紹介します。

以下の症例は、インプラント即時負荷(加重)が適している参考ケースです。
sukuji


次回のインプラント基礎ブログは、5/25(金)です。


当医院のインプラント治療費の中には、
治療中のレントゲン撮影や薬代、
土台(アバットメント) の費用、
仮歯 の費用、
型を取る費用、治療経過のレントゲン撮影、セラミック等の被せ物の費用、
スプリッティング法(リッジエクスパンジョン法) の費用、
OAM(大口式)インプラントシステム の費用、
GBR法(骨増大法) の費用、
ソケットリフト法 の費用、
静脈内鎮静法(眠っている間に終了します) の費用も含まれています。

インプラントモニター募集(手術費用20%割引)
インプラントモニターの詳細については、下記をクリックして下さい。
インプラントモニター(手術費用20%割引)

最近インプラント治療を行う際に静脈内鎮静法(眠っている間に終了します) をご希望される方が非常に多くなってきています。
そこで、静脈内鎮静法 による麻酔をもっと多くの方にご利用していただくために 今まで3万円かかっていた費用を無料にしました。
これは、静脈内鎮静法 でインプラント治療を行いたいが、麻酔費用がかかるのがネックと考えられ断念されるケースがでてきたためです。
そのため、暫くの間 試験的に無料とさせていただくことにしました。
ご希望の方は、ご利用下さい。
圧倒的に楽にインプラント治療が行えます。


      インプラント無料相談
現在インプラント無料相談を受け付けています。
詳細は以下をご覧になって下さい。
インプラント無料相談

オリコン歯科医院ランキング2012年度版発表!

オリコン(音楽のオリコンチャートが有名ですが…)の2012年度版が
公表されました。
オリコンは、音楽以外でもさまざまな分野でアンケート調査を元にしてランキングを発表しています。
当医院はインプラント治療で 11部門中 5部門で ベスト10入りをしました。
ランキングされた多くの歯科医院は、大学病院 や 規模の大きい歯科医院ばかりでしたので、当医院のような小規模の個人歯科医院が選出されることはとても喜ばしいことです。
今後も多くの患者様に支持されるよう スタッフともどもがんばってきたいと思います。

ランキングの詳細は、以下をクリックして下さい。
  オリコン2012年 インプラント治療前のケア・説明部門: 7位
  
  オリコン2012年 インプラント治療の丁寧さ部門: 10位
  
  オリコン2012年 インプラント治療結果部門: 8位
  
  オリコン2012年 治療プランの充実度部門: 10位

  オリコン2012年 治療後のアフターケア・保障制度の充実度部門: 6位
メインのブログは下記をクリックして下さい。
『日本歯周病学会歯周病専門医、国際インプラント学会認定医のブログ』

こちらのブログは、曜日 と 曜日にアップしています。
他ではないようなマニアックな内容です。
当医院で 毎日行われているインプラント手術報告も記載されています。
上記の メインブログ もこの後、引き続きどうぞご覧下さい!

   ・ メール無料相談は こちらをクリック
 歯科治療で分からないこと や ご心配ごと をメールして下
 さい。
 基本的に、当日に回答させていただきます。

  ・ インプラントオンライン見積もりは こちらをクリック
欠損部からインプラントの治療費や治療期間(治療回数)等をお答えします。

  ・インターネット・オンライン予約 はこちらをクリック
休診日でも24時間 オンラインで予約が行えます。



大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : インプラント最新情報
ジャンル : ヘルス・ダイエット

tag : インプラント 歯科医院 歯科治療 GBR法 骨吸収 ソケッツリフト法 治療費 インプラント専門医

プロフィール

インプラント歯周病専門医

Author:インプラント歯周病専門医
インプラントなら横浜の大船駅北口歯科 院長の杉山です。
現在、インプラントは歯科治療いとってなくてはならないものとなっています。
それとともにインプラント情報はさまざまなホームページにおいても記載してあります。
このブログではインプラントの基礎について簡単に解説したいと思います。
インプラントのマニアックなブログは以下をクリックして下さい。
日本歯周病学会歯周病専門医、国際インプラント学会認定医のブログ
また、院長はインプラント認定以外に日本歯周病学会の専門医でもあることからインプラントと歯周病との関連についても解説していきたいと思います。

メール無料相談は こちらをクリック
歯科治療で分からないこと や ご心配ごと をメールして下さい。
基本的に、当日に回答させていただきます。

インプラントオンライン見積もりは こちらをクリック
欠損部からインプラントの治療費や治療期間(治療回数)等をお答えします。

オンライン予約 はこちらをクリック
オンラインで予約が行えます。


     院長履歴
1993年 神奈川歯科大学卒業
1993年 同大学歯周病学講座入局
1999年 日本歯周病学会専門医取得
1999年 東京都にて杉山歯科医院開業
2003年 I.T.Iメンバー認定
2005年 国際口腔インプラント学会認定医取得
2006年 大船駅北口歯科インプラントセンター開業

診療時間:9:30~18:00
休診日 :月曜日、木曜日、祝日
電話  :045-891-3334
住所  :神奈川県横浜市栄区笠間
    1―5―1リーフビル3階

カテゴリー
最近の記事
FC2カウンター
QRコード
携帯でもご覧頂けます。
QR
電力使用状況&電気予報
リンク
ブログ内検索
RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。