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抜歯の判断基準:その歯は 本当に抜歯が必要か?

2013年 2月15日(金曜日)です。

このブログは、インプラントに関する基礎基礎を学ぶブログです。
毎週金曜日にアップしています。

今日のテーマは、『抜歯の判断基準:その歯は 本当に抜歯が必要か?』です。



インプラント治療をご希望されて来院される患者様の中で、
悪い状態を放置しすぎて問題を起こしているケースは非常に多く見られます。

どのようなことかと言いますと、骨の吸収が進行しているのです。
このブログでも良く書きますが 骨が吸収する原因として、
1.歯根破折
2.歯がないまま長期間そのままになっている
3.歯周病
が考えられます。

特に歯根破折 は、自覚症状がないこともありますので、
歯科医院で『歯の根が折れていますから抜歯しましょう!』と言われても 
患者様は『痛くないから そのままにして下さい!』と言われる方が多くいらっしゃいます。

これが大きな問題なのです。

折れている部分は、時間がたってもくっつくことはありません。
また、折れた部位から血液等は入り込み 感染を起こします。
感染を起こすと膿みとなり、歯根の周囲の骨を吸収します。
骨吸収が進行した後で 抜歯をした場合、その後の治療が非常に大変になります。
骨吸収があると治療後の審美的な結果にも影響します。
この詳細は以下を参考にして下さい。
骨吸収による審美的な問題

歯周病にしてもそうです。
歯周病は、早期の段階で治療すれば十分改善します。
しかし、あまりにも進行しすぎてしまった歯周病の場合、抜歯を行うこともあります。
私は、歯周病専門医 ですが、全ての歯周病を治すことはできません。

歯周病により骨吸収が進行してしまう とその後の治療にも大きく影響します。

骨吸収が高度に進行してしまい インプラント治療ができない ことも多くあります。
また、高度の骨吸収ではインプラントが可能な場合でもサイナスリフト法(上顎底挙上術) 等の骨移植が必要になったりすることもあります。

治療が大変な場合には、治療費が必要以上にかかったり、治療後の腫れや疼痛が起こったりすることもあります。
骨吸収が起これば起こる程さまざまな面で大変さが起こります。

歯周病でどうしても抜歯が必要だが、患者様のご理解を得られない時に 例えてお話することがあります。
癌(ガン)という病気に例えて以下のようにお話するのです。
お腹が痛く、病院に行き検査を行ったら お腹に腫瘍が発見されたとします。
良性腫瘍であり、経過観察となることもあります。
薬で抑えることも可能な場合もあります。
しかし、腫瘍が大きく切除しなければならないこともあります。
現在の状態で腫瘍を切除しないと この腫瘍は他の臓器へも転移する可能性があるかもしれません。
他の臓器へ転移した結果、手遅れになり治療がまったくできないこともあります。
あの時にきちんと切除していれば…
と思っても以前の状態には戻りません。
病気が見つかった段階できちんとした判断をしなければならないのです。

歯周病は感染症 です。
感染をきちんと取り除ける段階であれば、徹底した歯周病治療 を行えば十分改善させることが可能です。

しかし、どのような治療を行っても感染症 を取り除けない歯をそのまま放置すれば、必ず感染は他の歯へも転移します。
結果的にさらに多くの歯を失うことになります。

また、多くの歯を失った後には骨吸収が残りますので次の治療も難しくなります。

骨吸収が進行した状態では、
インプラントも不可能になったり、
義歯(入れ歯)を作成しても合いにくい状態になってしまいます。
そのため、抜歯後にそのまま歯がない状態で過ごす方もいらっしゃるのです。
この歯がないまま というのが また問題を大きくするのです。
歯がない部分では噛めないため、残っている歯への負担が大きくなります。
結果的にさらの多くの歯を失うことになります。
このようにして総入れ歯になっていく方は、多いのです。

しかし、こうした経過をたどった方は、総入れ歯になった後が本当に大変です。
入れ歯というのは、顎の上に吸着する状態で維持されます。
骨吸収が進行した方の場合、入れ歯が安定せず、食べても落ちてきたり、入れ歯と歯肉がぶつかったり、
大変なことになることがあります。

確かに抜歯することは患者様にとっては、嫌なことです。
しかし、抜歯しないと問題がさらに大きくなることがあります。
この場合には抜歯はしかたがないでしょう。

先程の癌(ガン)の話と同じようなことです。
もちろん手術を行うことは、患者様にとって大変なことです。
入院すれば仕事も休まなくてはいけませんし、手術の不安もあるかもしれません。
しかし、ガンを切除しなければ転移し、さらに問題が大きくなるケースも存在するのも確かです。

もちろん 歯を失うことは命に直接関わることではありません。
しかし、噛めない! 痛い! といったことで問題を感じている方が多いのも事実です。
私が毎日診療する中で、
歯がなくて困っている方は多いのです。

抜歯するかどうかの判断は、
治療が可能かどうか?
将来性はどうか?
等さまざまなことを考慮し、判断していくのです。

抜歯する歯科医院は悪いところ で
抜歯しない歯科医院は良いことろ と考えられている方もいらっしゃいます。
これは大きな間違いで、歯周病専門医 の私からすれば、
もっと早く歯周病治療を行っていれば、歯を失うことはなかったのに…とか
治療が不可能な段階であばれもっと早く抜歯していれば他の歯にも転移しなかったのに…とか
骨の吸収もこんなに進行しなかったのに…
という症例は良くあります。

どの状態であれば治療が可能であり、
どこまで進行していれば抜歯が必要!
という判断がきちんとできるからこそ歯科医師なのです。

抜歯をしないだけの歯科医師であれば、ガンを見つけてもなにもせず放置している医師と同じです。
適切な処置として選択する結果が抜歯ということもあるのです。

次回のインプラント基礎ブログは、2/22(金)です。



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大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医
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テーマ : インプラント最新情報
ジャンル : ヘルス・ダイエット

tag : インプラント 歯科医院 歯科治療 インプラント専門医 治療費 GBR法 骨吸収

プロフィール

インプラント歯周病専門医

Author:インプラント歯周病専門医
インプラントなら横浜の大船駅北口歯科 院長の杉山です。
現在、インプラントは歯科治療いとってなくてはならないものとなっています。
それとともにインプラント情報はさまざまなホームページにおいても記載してあります。
このブログではインプラントの基礎について簡単に解説したいと思います。
インプラントのマニアックなブログは以下をクリックして下さい。
日本歯周病学会歯周病専門医、国際インプラント学会認定医のブログ
また、院長はインプラント認定以外に日本歯周病学会の専門医でもあることからインプラントと歯周病との関連についても解説していきたいと思います。

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     院長履歴
1993年 神奈川歯科大学卒業
1993年 同大学歯周病学講座入局
1999年 日本歯周病学会専門医取得
1999年 東京都にて杉山歯科医院開業
2003年 I.T.Iメンバー認定
2005年 国際口腔インプラント学会認定医取得
2006年 大船駅北口歯科インプラントセンター開業

診療時間:9:30~18:00
休診日 :月曜日、木曜日、祝日
電話  :045-891-3334
住所  :神奈川県横浜市栄区笠間
    1―5―1リーフビル3階

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