インプラント周囲炎の続き
このブログは、インプラントの基礎を紹介しています。
今年のブログ開始がちょっと遅れてしまいました。
本来は「インプラント基礎ブログ」は、毎週金曜日アップしていましたが、
今週は少し忙しいため、かわりに本日アップします。
このブログは、インプラントに関する基礎の基礎を学ぶブログです。
このブログは、インプラントの基礎に関するブログです。
今日のテーマは、『インプラント周囲炎の続き』です。
昨年最後のブログ でインプラントも歯周病のようになることを解説しました。
インプラントが歯周病のような状態になることをインプラント周囲炎と言います。
それでは、このインプラント周囲炎はどれくらいの確立で起こることなのでしょうか?
インプラント周囲炎についての論文は多く存在します。
しかし、統一された検査規格ではないことなどがあり、正確な疫学データとは言えませんが、
5年間で 0~14.4%と報告されています。
日本でインプラント治療の臨床的データを多く報告している団体である
九州インプラント研究会 によると以下のようなデータとなっています。
対象患者数 :1001名
治療が行われたインプラントの本数:3.246本
研究対象期間 :10年
研究結果
インプラント周囲炎の発生率は
5年で 4%
10年で 13%
でした。
つまり、インプラント治療後、
10年経過すると13%の人がインプラント周囲炎になってしまうということです。
これが、さらに15年、20年、30年…と経過すると
当然のころながらどんどんと増えていくことになります。
今後年月の経過とともに インプラント周囲炎の臨床データは、どんどん増えていくでしょう。
そうすると インプラント治療後30年、40年というデータも報告されるはずです。
このデータのように年々インプラント周囲炎の患者様が増えていくと考えると
インプラント治療後40~50年すると
患者様のうち約半数がインプラント周囲炎になっていてもおかしくはありません。
もし、20歳代でインプラント治療を受けたなら
60~70歳になる頃には、半数以上の方がインプラントのトラブル(インプラント周囲炎)と
なっているということです。
インプラント周囲炎は、歯周病と同様の原因で起こります。
その大きな原因となるのが、口腔内の清掃不足(歯磨き不足)です。
インプラント治療を行う方は、当然のことながら なにかの原因があり、歯を失ったということです。
歯周病であったり、
虫歯であったりです。
歯周病 も 虫歯も根本的な原因は、口腔内の清掃不足(歯磨き不足)です。
つまり、インプラント治療を受けられた方というのは、
基本的に口腔内の清掃管理が不十分であるということです。
私の経験から インプラント治療直後には、口腔内の清掃(歯磨き)に対する意識が高いために
かなり徹底して磨かれる方がほとんどですが、
時間(期間)の経過とともに その意識が少しずつ薄れてきます。
結果的に時間の経過とともにトラブルが多くなってくるのです。
もし、インプラント周囲炎になった場合、
少しでも早く対処することが重要です。
インプラント周囲炎が進行してしまうと現在の歯科医学では、
治療は非常に困難です。
結果的にインプラント自体を摘出(取ってしまう)することが必要になります。
インプラント周囲炎は、インプラントを支えている骨が吸収する病気です。
そのため、インプラント周囲炎で摘出した場合には、かなり悲惨な状況になる場合があります。
次のインプラント治療ができない場合があるのです。
インプラント周囲炎を回避する最大の予防方法は、
毎食後の徹底した歯磨きですが、
人間ですから毎食後に100%の歯磨きはなかなか難しいものです。
そのため、必ずメインテナンス(定期検査) に来院されることが大切です。
どんなにがんばって磨いていても100%インプラント周囲炎にならないという保証はありません。
そのため、早くインプラント周囲炎を発見することが重要なのです。
早期の段階であれば、インプラント周囲炎を停止させることは十分可能です。
しかし、進行したインプラント周囲炎の場合には、
いくら治療を行っても回復させることは難しいのです。
インプラント周囲炎の発生率は10年で13%とあるという事実を
きちんと理解していくことが重要なのです。
このブログが始まって以来 毎週金曜日にアップしていましたが、
現在 毎週 大学病院で外来診療と講義を行うことになったため、
ブログの更新が不規則になると思います。
毎週ご覧になっていただいている方も多くいらっしゃるかと思いますが、ご理解いただければと思います。
できるかぎり毎週金曜日にアップしたいと考えております。
当医院のインプラント治療費の中には、
治療中のレントゲン撮影や薬代、
土台(アバットメント) の費用、
仮歯 の費用、
型を取る費用、治療経過のレントゲン撮影、セラミック等の被せ物の費用、
スプリッティング法(リッジエクスパンジョン法) の費用、
OAM(大口式)インプラントシステム の費用、
GBR法(骨増大法) の費用、
ソケットリフト法 の費用
このブログが始まって以来 毎週金曜日にアップしていましたが、
今年の4月から毎週 大学で講義を行うことになったため、
ブログの更新が不規則になると思います。
毎週ご覧になっていただいている方も多くいらっしゃるかと思いますが、ご理解いただければと思います。
できるかぎり毎週金曜日にアップしたいと考えております。
インプラントモニター募集(手術費用20%割引)
インプラントモニターの詳細については、下記をクリックして下さい。
インプラントモニター(手術費用20%割引)
最近インプラント治療を行う際に静脈内鎮静法(眠っている間に終了します) をご希望される方が非常に多くなってきています。
そこで、静脈内鎮静法 による麻酔をもっと多くの方にご利用していただくために 今まで4万円かかっていた費用を無料にしました。
これは、静脈内鎮静法 でインプラント治療を行いたいが、麻酔費用がかかるのがネックと考えられ断念されるケースがでてきたためです。
そのため、暫くの間 試験的に無料とさせていただくことにしました。
*インプラントを2本以上同時埋入された方のみになります。
ご希望の方は、ご利用下さい。
圧倒的に楽にインプラント治療が行えます。
インプラント無料相談
現在インプラント無料相談を受け付けています。
詳細は以下をご覧になって下さい。
インプラント無料相談
メインのブログは下記をクリックして下さい。
『最新インプラント症例ブログ』
こちらのブログは木曜日にアップしています。
他ではないようなマニアックな内容です。
・ メール無料相談は こちらをクリック
歯科治療で分からないこと や ご心配ごと をメールして下
さい。
基本的に、当日に回答させていただきます。
・ インプラントオンライン見積もりは こちらをクリック
欠損部からインプラントの治療費や治療期間(治療回数)等をお答えします。
・インターネット・オンライン予約 はこちらをクリック
休診日でも24時間 オンラインで予約が行えます。
大船駅北口歯科インプラントセンターインプラント 歯周病 専門医
- 関連記事